2024/11/11

学校訪問プログラム「Japan im Klassenzimmer」

 

「日本の学校の時間割はドイツのそれと何が違うんだろう。」

「現代の日本において伝統はどのように共存しているんだろう。」

 アニメ・漫画によって日本は以前よりも身近な存在になったとは言え、当地で生の日本を体験できる機会は未だ限られています。そのため、在フランクフルト日本国総領事館は、独日協会フランクフルト及び日本文化普及センターの協力の下、2002年から、管轄州(ヘッセン州、ラインラント・プファルツ州、ザールラント州)の小中高を訪問し、日本を紹介する 学校訪問プログラム「Japan im Klassenzimmer」(「教室の中の日本」)を実施しています。紹介する内容は参加する生徒の関心に合わせて、日本の風景、日常生活、学校制度から政治、エネルギー政策、さらに最新のアニメ・漫画やJポップまで幅広く扱っています。また、プレゼンテーションだけではなく、習字や折り紙教室や、日本の伝統音楽の紹介なども行っています。
 さらに、学校訪問プログラムに参加した生徒には、日本に関する作文を書いて競い合う「作文コンクール」に参加する権利が与えられます。毎年、多くの作文が提出されますが、特に優秀な先品を書いた生徒は、在フランクフルト総領事公邸での作文コンクール表彰式に招待されます(今年の表彰式の様子はこちらをご覧下さい)。そして、その中でもとりわけ優秀な作品を書いた生徒には、JALがスポンサーとなり、最優秀賞として日本旅行が贈呈されます。日本では東京・京都はもちろんのこと、フランクフルトの姉妹都市である横浜や、広島、金沢など、毎年様々な場所を訪問する充実したプログラムとなっています。

2023年作文コンクールの表彰式についての報告はこちらでご覧ください。

メール: 
広報文化: kultur@fu.mofa.go.jp

 


2024年の学校訪問

第7回 ザールルイ市 アム・シュタットガルテン高校学校 (Saarlouiser Gymnasium am Stadtarten) (2024年7月9日)

 7月9日、在フランクフルト日本国総領事館広報文化部は、学校訪問プログラム「Japan im Klassenzimmer」の一環として、ザールルイ市 アム・シュタットガルテン高校学校(Saarlouis Gymnasium am Stadtgarten)を訪問しました。
 90分のプレゼンテーションの中で、17歳の生徒たちに日本の文化や言葉について様々なことを話しました。また、歴史、ゲーム、ワーキング・ホリデーなどのトピックについても話し合い、生徒たちと一緒に日本の伝統的な茶道を見ました。プレゼンテーションの間、生徒たちは質問をしたり、大人気のけん玉などのゲームを体験したりしました。また、日本とドイツの日常生活、特に学校生活の違いを説明し、様々な場面での振る舞い方のマナーを説明しました。

第6回 ボッパルト市・カント高等学校 (Kant Gymnasium Boppard) (2024年7月3日)

 7月3日、プロジェクト・ウィーク中にボッパルト市にあるカント高等学校を訪問しました。この訪問は、近々予定されている、日本のパートナー校である東京都立青梅総合高等学校の生徒との交流と、同校生徒のボッパルト市来訪をきっかけに行われました。
 ボッパルト市と東京都青梅市は、距離の遠さにもかかわらず、長年にわたる深い姉妹都市関係にあり、来年60周年を迎えます。特に青梅・ボッパルト友好協会は非常に活発で、今回の生徒交流を含め、様々な活動や交流を積極的に企画・支援しています。
 今回の訪問の目的は、日本に一度も行ったことがなく、日本語も話せないカント高等学校の生徒たちに、日本文化や日本の日常生活に親しみを持ってもらい、異文化間コミュニケーションの課題に備えてもらうことでした。
 2時間半を超えるプレゼンテーションでは、まず15歳から17歳の生徒たちに、日本とその地理に関する基本的な情報を知ってもらいました。気候の違いに関する情報に加え、生徒たちは自然災害、特に日本でよく起こる地震への対処法についても多くを学びました。さらに、ドイツ人と日本人の社会的・文化的理解の違いや、コミュニケーションを成功させるためのアドバイスをいくつか紹介しました。また、生徒たちは学校制度や日本の家での客人としての振る舞いなど、大きく異なる部分も含め、日本の日常生活について新しいことを学ぶことができました。さらに、日本の暦について説明し、簡単な日本の挨拶を紹介しました。

第5回 ヴィースバーデン市エリ・ホイス学校 (Elly-Heuss-Schule Wiesbaden) (2024年6月6日)

 6月6日、在フランクフルト日本国総領事館広報文化部は、学校訪問プログラム「Japan im Klassenzimmer」の一環として、ヴィースバーデンのエリ・ホイス学校を、学校のプロジェクト・ウィークの際に訪問しました。
    2 時間半にわたり、プロジェクト・グループの 10~14 歳の生徒たちに、日本の文化、ライフスタイル、日本の特色などについて話をしました。事前に、プロジェクト・グループの生徒たちは、一緒に寿司を作ったり、日本の神話について調べた後、ポスターを作成したりしていました。
    最初に、日本の地理についてクイズを交えながら分かりやすく説明し、日本のあまり知られていない地域についても紹介しました。その後、日常生活における文化の違いについて触れ、同年代の日本人生徒の日常的な学校生活の違いや、自然災害の多い国での生活について(たとえば、活火山の隣に住むことについて)、また日本のコンビニがいかに「convenient(便利)」であるかについて生徒たちに説明しました。
   生徒たちからは多くの質問があり、もちろん喜んでお答えしました。そのため、いつもより長い訪問時間にもかかわらず、日本語の紹介の時間はあまり残されていませんでしたが、日本語の書き言葉の特徴を紹介し、挨拶、自己紹介、1から10までの数え方を生徒たちと練習することができました。

第4回 ラントシュトゥール市・シッキンゲン高等学校 (2024年3月15日)

 3月15日、学校訪問プログラム「教室の中の日本」の一環で、ラントシュトゥールのシッキンゲン高校を訪問しました。高等部の11年生の授業では、日本について、またドイツとの違いや類似点についても学びました。
 日本の地理や基本的な知識を紹介し、入浴や食事といった特色のある文化も学びました。日本の学校生活というテーマは特に生徒の関心を集めました。
続いて、アルファベット順に日本文化を紹介する「AのアニメからZの禅までの日本」では、アルファベット1文字1文字が異なる側面を持つように日本の文化も奥深いことを学びました。
生徒たちは、グループを分けるときなどに役立つ「あみだくじ」や、木の台座からプラスチックの寿司を箸で持ち上げる練習などのゲームを楽しみました。生徒だけでなく教師も参加し、全員が日本について新たな発見をし、その文化を体感しました

第3回 ヘフトリッヒのアルテブルク学校 (2024年3月4日)

 3月4日、ヘフトリッヒにあるアルテブルク学校の一年生のクラスを訪問しました。日本について多くのことを知りたい生徒が多く、熱心に耳を傾けていました。特別なゲストとして、日本人が運営するマインツのサッカークラブ、バサラ・マインツから4人の日本人選手が参加し、日本の日常文化の紹介後、子どもたちと一緒にトレーニングを行いました。
 最後に、子どもたちはいくつかの楽しいゲームを通して、日本語でさまざまな色や1から3までの数字を学びました。

第2回 ビュディンゲンのヴォルフガング・エルンスト高等学校 (2024年3月1日)

 3月1日、ビュディンゲンのヴォルフガング・エルンスト高等学校を訪問し、「教室の中の日本」を実施しました。今回は宗教の授業に招かれ、日本の祝祭日について話したほか、日本の日常生活について簡単に紹介しました。
 驚いたことに、クラスには日本人留学生もいて、折り鶴を折るのを手伝ってくれました。最後に、生徒たちはワーキングホリデーなどについて質問することができました。

第1回 コブレンツ市総合学校(Integrierte Gesamtschule Koblenz) (2024年2月1日)

 学校では短い冬休みが終わり、当館の学校訪問プログラム「Japan im Klassenzimmer」が再開されました。2024年も色々な学校を訪問し、日本や日本の文化を紹介できることを楽しみにしています。
 2024年最初の訪問として、2月1日、コブレンツ市にある総合学校を訪れました。11年生はまもなく授業で「バロック詩」をテーマにしますので、「俳句」に 大変興味を持っていました。日本文化についての一般的な紹介の後、日本の文字について詳しく説明しました。3つの異なる表記体系に大きな関心が寄せられ、授業の後、何人かの生徒が漢字、ひらがな、カタカナの練習帳を手にしました。もちろん、俳句の話題にも生徒たちは興味をもち、多くの生徒が自作の俳句を提出してくれました:

Schrift ist schwer
Trotzdem Lust auf Shibuya
Möglich durch Aufsatz
Das Dunkle geht
Warte mit offener Hand
Sonne willkommen!
Der Raum so stille.
Unsere Blicke vereint.
Die Seelen so nah.
Heute ein Star sein
Dann auf der Bühne stehen
Der Applaus ist da
Morgens früh erwacht
Mein Fahrrad hat nen Platten
Hab keine Lust mehr

2023年の学校訪問

第11回 ビルケンフェルト高等学校(Gymnasium Birkenfeld) (2022年11月8日)

 11月8日、当館の学校訪問プログラム「Japan im Klassenzimmer」で、初めてビルケンフェルト高等学校を訪問しました。9年生の生徒たちはアニメや漫画を通して日本に興味を持ち、クラスの中にはスポーツ、特にモーターレースを通して、すでに日本に親しんでいる生徒たちもいました。
  プレゼンテーションでは、日本や日本人の日常生活について話し、主要な観光地である東京、大阪、京都についても簡単に紹介しました。プレゼンテーションの間にもいくつか質問があり、高齢化など時事的なトピックにも関心が寄せられていました。

第10回 ニーダーブロンバッハ小学校(Grundschule Niederbrombach) (2023年11月8日)

 11月8日には、英才教育プログラムがあり、日本語の授業もあるニーダーブロンバッハ小学校を訪問しました。日本語クラスの生徒たちだけでなく、4年生の生徒たちも当館の学校訪問プログラム「Japan im Klassenzimmer 」に参加しました。まず、日本語クラスの生徒たちが日本語で短い自己紹介をして、好きな食べ物、好きな色や趣味について発表しました
  その後、当館が日本について紹介しました。生徒の皆さんからはたくさんの質問をもらいました。日本でのクリスマスは特に関心が高く、日本人はどのようにクリスマスを祝うのか、サンタさんはいるか、といった質問がありました。最後に、「秋」をテーマにした〇Xゲームをしました。生徒たちは、日本では秋休みがないけど、祝日が多いことを驚きました。特に「勤労感謝の日」という祝日は生徒たちにとって興味深かったようです。

第9回 ザンクト・イングベルト市・ライプニッツ高等学校 (Leibniz-Gymnasium St. Ingbert) (2023年10月12日)

 10月12日、当館の学校訪問プログラム「Japan im Klassenzimmer」で、ザンクト・イングベルト市・ライプニッツ高等学校を訪れました。学校の9年生は日本について知識を得るために、体育館に集まりました。まず、日本の地理を紹介し、日本の日常生活、学校制度についても話しました。生徒たちにとっては、特に和食の話が興味深かったようで、たくさんの質問がありました。
 その後、「AのアニメからZの禅までの日本」という、日本文化をアルファベット順に紹介するプレゼンテーションでさらに詳しく日本文化を紹介しました。生徒たちはJではじゃんけん大会、Kではけん玉など、様々なゲームも楽しむことができ、日本の文化を体感しながら勉強できました。

第8回 ホーエンシュタイン市のゲシュヴィスター・グリム小学校(Geschwister-Grimm-Schule) (2023年6月28日)

 6月28日、当館の学校訪問プログラム「Japan im Klassenzimmer」で、ホーエンシュタイン市のゲシュヴィスター・グリム小学校の4年生に日本を紹介しました。日本の地理や人口等の一般的な情報、日本の食べ物、伝統的かと現在の日常的な生活について話しました。生徒たちはいろいろな質問をし、たくさん面白い話題が出ました。
 その後、日本で人気のあるスポーツや日本の伝統的なスポーツについて話しました。スポーツのテーマに合わせて、日本人にとって親しみのある朝の習慣「ラジオ体操」を練習しました。最後に、日本語と漢字についての短い紹介の後、「フルーツバスケット」や「じゃんけんゲーム」などの日本のゲームが行われ、生徒たちは楽しい時間を過ごしました。

第7回 キルン市高等学校(Gymnasium Kirn) (2023年5月17日)

 5月17日、当館の学校訪問プログラム「Japan im Klassenzimmer」で、キルン市高等学校を訪問しました。同校では、生徒たちに幅広い話題を提供し、日常的な教科の枠を超えた活動を行うことが重要視されています。普段の授業では、日本についてほとんど触れていないため、「Japan im Klassenzimmer」は日本についてより深く知るための絶好の機会となっています。
 基本的な情報を紹介した後、日本の日常生活や学校制度について話しました。その後、日本語ワークショップがあり、生徒たちは初めて「日本語」について学ぶことができました。生徒たちが今後、日本語を使う場面はあまりないかもしれませんが、文法や表現方法がヨーロッパの言語とまったく異なる外国語を知ることは、やはり興味深いものです。

第6回 モンタバウアー市・ラインラント=プファルツ州立音楽高校(Landesmusikgymnasium Rheinland-Pfalz Montabaur) (2023年3月8日)

 3月8日、当館の学校訪問プログラム「Japan im Klassenzimmer」を行うためモンタバウアー市のラインラント=プファルツ州立音楽高校にお招きいただき、美術の授業に参加しました。今回は「キャラクターデザイン」というテーマで、オッフェンバッハ・アム・マインのデザイン大学で学び、現在はフランクフルト・アム・マインでイラストレーターとして活躍されている髙野恵美子様にご同行いただきました。
 当館から日本の日常生活を紹介した後、高野さんに代わってドイツと日本のキャラクターについてお話いただきました。ハローキティも生まれた「キャラクターの国」日本では、商品広告から街のマーケティングまで、様々な場面でキャラクターが使われています。最後に、高野様がご自身の作品やイラストの描き方を紹介し、州立音楽高校に関連したかわいいキャラクターをデザインしていただきました。


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第5回 マインツ市の第3職業訓練校(Berufsbildende Schule 3 Mainz) (2023年2月14日)

 2月14日、マインツの職業訓練校の観光専門のクラスを訪問しました。日本は観光資源に恵まれていて、沖縄のトロピカルビーチでのんびりしたり、富士山に登ったり、北海道でスキーをしたりと、さまざまな旅行先があります。東京や大阪のような近代的な都市を訪れるのもいいし、京都や金沢のような伝統的な都市では古き良き日本を発見することもできます。有名な観光地だけでなく、福岡のような革新的な場所も紹介しました。ドイツにはない果物狩りや猫カフェなど、好奇心をくすぐるアクティビティも多いです。生徒たちは、観光先としての日本について理解を深め、将来、旅行先として宣伝できるに違いありません。

第4回 アルツェナウ市のシュペッサート高等学校(Spessart-Gymnasium Alzenau) (2023年2月10日)

 2月10日、シュペッサート高等学校の特別授業「West Meets East」に招待されました。日本の日常生活について話した後、日本の学校生活はどのようなものか、日本の学生は放課後の自由時間に何をしているのかについて紹介しましたが、生徒たちにとっては興味深い内容だったようです。生徒からは「日本人はみんなマンガを読むのか」、「日本では普通の本はどのような本ですか」といった質問が寄せられました。そして何より、本を読むために習得しなければならない文字の多さに驚いていました。ドイツでの生活と日本での生活があまりにも違うことが印象的だったようです。最後に、すでに折り紙を体験している生徒たちと一緒に、卯年にちなんで、折り紙のウサギを折りました。

第3回 フランクフルト市のゲーテ高等学校(Goethe-Gymnasium Frankfurt) (2023年2月9日)

 2月9日、当館の近隣にある日本語を正規な授業として選択でき、高校卒業試験(アビトゥア)の科目にもなっているゲーテ高等学校を訪れました。80以上ある日本語教室の生徒のうち、興味のある生徒が放課後に集まり、ドイツの祝祭日と違って、宗教とは無関係な日本の16日の祝祭日について学びました。特に、祝祭日の伝統や習慣は、学生たちにとって興味深かったようです。ほぼ毎月ある国民の祝日に加え、お盆のような休みではない日本のお祭りもあり、さまざまな習慣で祝われることがわかりました。最後に、卯年に合わせて折り紙で小さなウサギを折りました。

第2回 トリアー市のマックス・プランク高等学校(Max-Planck-Gymnasium Trier) (2023年2月8日)

 2月8日、当館の学校訪問プログラム「Japan im Klassenzimmer」で、トリアー市のマックスプランク高等学校を訪問しました。日独交流の一環である派遣プログラムは、パンデミックによる延期が続いていましたが、今年は13名の生徒たちを日本に派遣し、トリアー市の姉妹都市である長岡市と栃木市の姉妹学校を訪問することになりました。その後、東京で多様な文化プログラムを楽しむ予定です。
 今回の学校訪問では、その準備として日本の一般情報や特徴を紹介しました。日本の日常生活を簡単に紹介した後、交換留学に役立つ異文化コミュニケーションについて、特に日本のホストファミリーとのコミュニケーションについて話をしました。生徒たちは、日本での生活の実態について多くの質問をし、待ちきれない旅行へのアドバイスを得ることができたようです。生徒の皆さん、そして同伴者の皆さんに日本での旅が楽しくなりますように祈っています。

第1回 フレールスハイム市ゾフィー・ショル学校(Sophie-Scholl-Schule Flörsheim) (2023年1月23日)

 学校では短い冬休みが終わり、当館の学校訪問プログラム「Japan im Klassenzimmer」が再開されました。2023年も色々な学校へ行き、日本や日本の文化を紹介できることを楽しみにしています。2023年のはじめとして、1月23日、フレールスハイム市にあるゾフィー・ショル学校を訪れました。今回の訪問のテーマは「日本でのマナー」でした。5年生は、食事や交通の際のルールについて、すでに多くのことを知っていました。「現金は必ず封筒に入れて渡す」など、細かいことまで生徒たちから積極的な発言がありました。
 日本の地理や日常生活、学校生活の紹介をした後、日本での一般的なモラルやマナーについて話しました。日本では電車内での通話を控えることなど、厳しいルールがありますが、そのおかげで皆が共同生活の中で居心地良く過ごせるのです。最後に、箸で食事をする際のマナーを繰り返し説明した後、箸をどれだけ扱えるかを自分で試してもらうことにしました。どの生徒も一生懸命に練習していました。

2022年の学校訪問

第8回 ザンクト・イングベルト市・ライプニッツ高等学校 (Leibniz-Gymnasium St. Ingbert) (2022年11月7日)

 11月7日、学校訪問プログラム「Japan im Klassenzimmer (教室の中の日本)」の一環で、ザンクト・イングベルト市のライプニッツ高等学校を、生徒たちに日本を紹介するため再訪しました。生徒たちは、日本の日常生活に興味津々でした。地理的な特徴や生活習慣など、生徒たちにとって異国である日本について簡単に紹介した後、日本の祝祭日について話しました。宗教的な祝日が多いドイツとは全く異なり、日本には「こどもの日」「海の日」「勤労感謝の日」などの祝日があります。
 6月を除くほぼ毎月ある公休日のほか、休日ではないが国民が祝う日もあります。例えば、お盆には数日間にわたって、踊りや花火、精霊馬のような不思議な慣習が行われます。最後に、来年の干支である「うさぎ」を紹介し、生徒たちはウサギの折り紙に挑戦しました。


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第7回 ホーフハイム・アム・タウヌス市モンテッソーリ学校(Montessori-Schule Hofheim) (2022年11月2日)

 11月2日、学校訪問プログラム「Japan im Klassenzimmer (教室の中の日本)」でホーフハイム・アム・タウヌス市のモンテッソーリ学校を訪問しました。9歳から12歳の生徒たちは、日本にとても興味を持ち、たくさんの質問をしてくれました。日本の地理や日常生活、学校生活について簡単に紹介した後、「日本の音楽」を取り上げました。琴や三味線、尺八、太鼓などの和楽器を様々な映像とともに紹介しました。日本の古典音楽「雅楽」はなかなか馴染みがありませんでしたが、特に迫力がある「太鼓」はクラス全員を大いに沸かせました。
 伝統的な音楽だけでなく、和楽器の現代的な使い方も紹介し、特に三味線のロックバージョンは非常に好評でした。最後に、日本語の概要と、「ひらがな」「カタカナ」「漢字」の3種類の文字からなる日本語の書き方が簡単に紹介され、生徒たちは初めて日本語の文字を書く体験をしました。

第6回 ヴィースバーデン市エリ・ホイス学校(Elly-Heuss-Schule Wiesbaden) (2022年7月15日)

 7月15日、WiesbadenのElly-Heuss-Schuleのアニメ部に招待されました。アニメ部の生徒さんが当館ホームページで学校訪問プログラム「Japan im Klassenzimmer (教室の中の日本)」について知ったことがきっかけで同校で学校訪問を行うことになりました。皆さんすでにアニメやマンガで日本の文化をよく知っており、たとえば東京や日本の建築についての質問にすぐ答えることができました。当方からは、日本の日常生活、特に学校生活について紹介しました。
 皆さん普段から漫画に親しんでいるため、西洋のコミックとの違いや漫画の特徴をよく理解していました。日本語の文章の読み方(上から下へ、右から左へ等)も既にほとんど知っていました。最後に、日本語の発音や文法、複雑な書き方などを簡単に紹介し、練習用シートで試してもらいました。

第5回 ヒュンシュテッテン・パノラマ小学校(Grundschule Panoramaschule Hünstetten) (2022年6月30日)

 6月30日、ヘッセン州南部にあるヒュンシュテッテン・パノラマ小学校の「オールラウンダー向けクラブAからZ(AG A-Z für vielseitig Interessierte)」に招待されました。これまで日本との接点がなかったクラスなので、新しいことをたくさん学ぶことができました。生徒たちにとってアジアはまだ全く未知の地域であったため、まず中国・東南アジア・日本の違いについて説明しました。次に、日本がどこにあるか、日本人はどのように生活しているのかを説明した後、日本の学校制度を簡単に紹介しました。矢野副領事からは、日本の6年制の小学校時代の経験について話しました。
  その後、日本の伝統的な夏の踊りである「盆踊り」を紹介しました。盆踊りにちなんで、日本の伝統的な夏の衣装である「浴衣」を着用し、浴衣の着付けも紹介しました。生徒達は盆踊りを早速覚え、みんなで大いに楽しみました。最後に、日本の夏に関する〇×ゲームがありました。

第4回 ニーダーブロンバッハ小学校(Grundschule Niederbrombach) (2022年6月22日)

 6月22日、当館は英才教育に関わり、日本語の授業もあるニーダーブロンバッハ小学校を訪問しました。「日本語と日本文化」クラスの生徒たちだけでなく、日本に関心のある生徒たちも当館の学校訪問プログラム「Japan im Klassenzimmer (教室の中の日本)」に参加しました。まず、「日本語と日本文化」クラスの生徒たちが日本語で短い自己紹介をした後、日本についての紹介が始まりました。
  日本の世界地図とドイツの世界地図は同じに見えるか?その両方において、日本はどこにあるか?という質問にも、日本についての紹介の中で答えられました。何より、みなが日本食に興味があり、本物のような食品サンプルを見て、日本の食文化を理解することができました。最後に、「夏」をテーマにした〇×ゲームをしました。生徒たちは、なぜ日本では暑い夏に鳥肌が立つような怖い話が好まれるのかすぐわかり、また日本の小学生は夏休みに宿題があることに驚いていました。

第3 回 トリアー市 マックスプランク高校 (Max-Planck-Gymnasium Trier) (2022年5月20日)

 5月20日当館は、ラインラント=プファルツ州トリアー市の、本年200周年を迎えたマックスプランク高校にて学校訪問プログラムを実施しました。マックスプランク高校は、栃木県國學院高校とホームステイによる交流プログラムがあり、2週間で栃木県やトリアー市の姉妹都市である新潟県長岡市を訪問します。高校生同士の日独交流を深めるために、日本の生徒たちもトリアー市を訪れます。
 日本の地理や日常生活、学校生活について紹介をした後、交流がある栃木県を紹介し、国際交流のメリットについて話しました。その後、ドイツ語とは全く違う言語である日本語のワークショップを行い、生徒たちは初めて日本語に触れることもできました。最後に、ひらがなと漢字を練習しました。

第2回 ガイゼンハイム市ハンゼンベルク城寄宿学校(Internatsschule Schloss Hansenberg) (2022年3月14日)

 3月14日に過去にも度々学校訪問プログラムに参加していただいたハンゼンベルク城寄宿学校を訪れ、今回も日本について学びたい生徒たちが集まりました。外国でのインターンシップを望んでいる生徒たちは特に日本のビジネス、インターンシップについて興味がありました。
 日本の地理や政治やいろいろな習慣がある四季の話の後、日本の学校制度を紹介しました。小・中・高に分けている学校はドイツと違い、ドイツに存在しない授業もあります。例えば、「道徳」は社会の中のルールについて勉強する授業で、円滑な共同生活を促進するための授業です。日本のビジネスについては、経済都市である東京、大阪を紹介し、経済の状況についても話しました。また、最後にドイツと異なる日本の労働環境や働き方についても話ができました。

第1回 ラントシュトゥール市ジキンゲン高等学校 (Sickingen-Gymnasium) (2022年1月13日)

 2022年も学校訪問プログラム「Japan im Klassenzimmer」(「教室の中の日本」)が引き続き行われています!1月13日にラントシュトゥール市ジキンゲン高等学校への訪問は、現在実際に足を運ぶことが難しいため、オンラインでの開催となりました。今回、「火山と地震」をテーマにし、事前に生徒たちから多くの興味深い質問を送っていただきました。
 日本の地理や日常生活、学校生活の紹介をした後、まず日本の有名な象徴である火山の富士山を紹介しました。日本の南にある桜島という生中継で観察できる火山は定期的に噴火しているにも関わらず、周りに住んでいる人々は火山と共存できるようになりました。地震も危険ですが、耐震建築や防災体制・訓練など災害リスクを少なくする対策が日本には多くあります。
   プレゼンテーションの後に、日本の現在まで続いている伝統についてや、学生の余暇時間の過ごし方についてなどテーマ以外の興味深い質問も多く頂戴しました。

2021年の学校訪問

第8 回 ザンクト・イングベルト市・ライプニッツ高等学校 (Leibniz-Gymnasium St. Ingbert) (2021年11月25日)

 11月25日、今年初のザールラント州への学校訪問は今までも度々学校訪問プログラムに参加していただいたザンクト・イングベルト市・ライプニッツ高校で行われました。今回のテーマは「日本の武道」であったため、学校訪問に同行したザンクト・イングベルト市の武神館道場忍法・ザールのマーク・ヤーハン氏と同道場のチームにご協力いただきました。
 当館のプレゼンテーションでは160周年を迎えている日本とドイツの交流についてや、書道や茶道を含む日本の伝統的な「道」について紹介しました。
  ヤーハン氏は日本にいる師匠から届いたビデオメッセージを放映した後、武道の歴史や現代武道・古武道の違いについて発表し、侍の修行についても紹介していただきました。いろいろな説明をしながら、武神館道場忍法・ザールのチームより技の実演披露もあり、会場は盛り上がり、最後は大きな拍手に包まれました。

第7回 ブッツバッハ市シュレンツァー総合学校 (Schrenzerschule Butzbach) (2021年11月5日)

 11月5日 、ブッツバッハ市のシュレンツァー総合学校 (Schrenzerschule Butzbach)の日本クラブを訪れました。クラブの部員は日本の青少年文化に興味を持っており、今回のリクエストは「漫画とアニメ」でした。
   日本の地理や日常生活について紹介し、学校生活についても話しました。日本でもクラブがあり、日本のクラブ(部活動)はドイツと比べると、もっと本格的で、活動が夜まで続くこともあります。生徒たちはそれを知りとても驚いていました。
  漫画とアニメは日本で生まれ、1980代にドイツでも人気になりました。授業の中で「本物の日本の漫画はどんなものか?」や「漫画とアニメを見るとどんな勉強ができるか?」など話しました。日本の文化に興味があれば、漫画とアニメはいいきっかけになり、それらの多様性のおかげでファンがどんどん増えていきます。
 そしてプレゼンテーションの後、ジブリのアニメについても話し、スタジオジブリの映画「となりのトトロ」のトトロを折り紙で折りました。

第6回 ホーヘンシュタイン市のゲシュヴィスタ・グリム小学校 (Geschwister-Grimm-Schule) (2021年10月6日)

 10月6日、以前にも訪問したホーヘンシュタイン市のゲシュヴィスター・グリム小学校(Geschwister-Grimm-Schule)を再び訪れました。今年は日本で東京オリンピック・パラリンピックが開催されたこともあり、「日本のスポーツ」について話しました。
 オリンピック・パラリンピックのマスコットキャラクターを紹介した後、日本で人気がある野球やサッカー、また日本の伝統な武道についても紹介しました。相撲は日本で長い歴史があり、柔道のような武道にも影響を与えました。武道では力より技術と集中力が必要で、勝負は関係ありません。その代わりにスポーツマン精神はとても大事で、公平さ、道徳心、礼儀や作法の武道の理念は、「人間形成の道」と言われています。
 そしてプレゼンテーションの後、書道ワークショップを開きました。生徒たちはまずは筆の持ち方を練習しながら、毛筆についてなど様々なことを学びました。スポーツがテーマということで「スポーツ」や「サッカー」の字を練習して、「日本」や「にじ」の字も習いました。

第5回 ゲルンハウゼン市のグリメルスハウゼン高等学校 (Grimmelshausen Gymnasium Gelnhausen) (2021年9月16日)

 夏休みが終わり、学校訪問プログラム「Japan im Klassenzimmer」(「教室の中の日本」)が引き続き行われています。9月16日には、以前にも訪問したゲルンハウゼン市のグリンメルスハウゼン高校 (Grimmelshausen-Gymnasium) を再び訪れ、日本について紹介しました。
 今回は9月26日の「外国語の日」に合わせ、「日本語」をテーマにしました。今年は日独交流160周年ということで、日本とドイツの初めて交流について話しました。17世紀から数百年にかけて西洋医学はドイツ人によって日本に伝えられました。しかし現在使われている日本語の医学用語の中にドイツ語が由来となっているものがあるということはドイツ人の中であまり知られていません。
 他にも、日本語の発音、文法や文字を紹介しました。発音と文法は割と簡単ですが、文字は漢字、仮名、ローマ字の使い分けが難しいです。日本語のワークショップでは最終的に生徒達は1から10まで数えられるようになりました。

第4回 ホーヘンシュタイン市のゲシュヴィスタ・グリム小学校 (Geschwister-Grimm-Schule) (2021年7月14日)

 7月14日、夏休み直前の時期に、ホーヘンシュタイン市のゲシュヴィスタ・グリム小学校(Geschwister-Grimm-Schule)を訪問しました。今回のクラスはプロジェクトとして「日本」を選択し、すでに日本について学んでいました。クラスの先生は日本の伝統的なスポーツである相撲や空手について紹介してくださり、火山についてもとても興味深い話をしてくれました。
 日本の一般情報について紹介しながら、ドイツから日本は遠く、車では行けないことや、日本人の生徒の弁当にサラミ・パンが入っていないことに2年生の生徒さんたちは驚いていました。
 そしてプレゼンテーションの後、日本の昔遊びを紹介しました。だるま落としやけん玉は人気で、福笑いでは面白い顔がいっぱいできました。またこちらの学校のシンボルはカエルなので、折り紙でカエルを折り、クラスルームの中で跳ねさせて遊びました。

第3回 ゲルンハウゼン市のグリメルスハウゼン高等学校 (Grimmelshausen Gymnasium Gelnhausen) (2021年6月8日)

 新型コロナウイルスの影響により、長らく通常通りの学校訪問ができませんでしたが、ついに6月8日、ゲルンハウゼン市のグリメルスハウゼン高校(Grimmelshausen Gymnasium)より温かい歓迎を受け、本年度初めてとなる、現地での学校訪問が実現しました。
 日本の地理や日常生活、学校生活の紹介をし、異文化コミュニケーションについてもお話しました。外国語を学びさえすれば、外国人とスムーズにコミュニケーションをとることができるでしょうか?実際はそんなに簡単ではなく、無意識に存在する価値感や習慣に気を付けなければなりません。例えば、ご飯に箸を突き刺すことを、ドイツ人は特に不自然に思わないでしょう。しかしその行為は日本においては、お葬式で行われる習慣を想起させるため、タブーとなっています。そういった習慣を、外国人はあまり知りません。
 授業の最後に、簡単な挨拶等の日本語の表現を紹介しました。参加した生徒たちは初めての日本語に触れることができました。最初は発音に慣れていなくても、少しずつ練習するうちに、正しい発音で日本語を話すことができるようになりました。

第2回 ヴィースバーデン市のディルタイ学校 (Diltheyschule) (2021年5月18日)

 学校訪問プログラム「Japan im Klassenzimmer」(「教室の中の日本」)が続いています!5月18日にヴィースバーデン市のディルタイ学校の英語授業にて、日本の学校生活や青少年文化について紹介しました。なお、現在も実際に訪問することができないため、オンラインで行いました。
 ドイツと日本の学校生活の中で最も異なる点は部活制度です。日本の学校では放課後にスポーツや、文化活動を行うことができます。そのため、帰りはドイツの学生と比べてとても遅いです。その影響で、帰宅後に宿題やテスト勉強のために徹夜をすることがあると話すと、ディルタイ高校の生徒さんたちはびっくりしていました。
 また、学校の生活だけではなく、青少年の余暇時間の過ごし方についてもお話ししました。ゲームセンターに行ったり、プリクラを撮ったり、マンガ喫茶でドイツでも人気があるマンガを読んだりすることを紹介をしました。マンガの話の中では、アニメとコスプレについての話もしました。

第1回 ラントシュトゥール市ジキンゲン高等学校 (Sickingen-Gymnasium) (2021年3月25日)

 コロナパンデミックの中でも、学校訪問プログラム「Japan im Klassenzimmer」(「教室の中の日本」)が続いています。2021年最初の学校訪問はラントシュトゥール市のシキンゲン高等学校にてオンラインで行われました。
 3月25日の英語のクラスでは生徒さん方から、日本は何をしてハイテクな国になったのか、デジタル化の長所や短所、ソサエティ5.0とは何か、など興味深い質問をいただきました。また、日本とドイツの共通点や相違点についても話し合われ、日本のオンライン授業の様子についても質問がありました。

 


過去の学校訪問