在フランクフルト日本国総領事館とは
2015年1月
フランクフルトはライン川にほど近いマイン川河畔の街です。昔から交通の要衝として栄え、今日世界有数の国際空港と金融の街としてその名が知られています。同空港は年間約5800万人の利用客、200万トンの貨物取扱量を数え、日本との直行便の多さや欧州各地とのアクセスの良さからフランクフルトは日系企業の重要な活動拠点にもなっています。また、現在は欧州25カ国で流通している統一通貨「ユーロ」は当地にある欧州中央銀行(ECB)で管理されています。そしてフランクフルトはビジネス都市という側面だけでなく、長い歴史や自由都市としての誇りが今も息づき、また文豪ゲーテを輩出した街としても知られる文化色豊かな街とも言えます。
在フランクフルト日本国総領事館は1980年に設立されました。総領事館の仕事は大きく分けて領事サービス活動、日独経済関係の強化、両国文化交流の促進などです。 在フランクフルト総領事館はヘッセン州、ラインラント=プファルツ州、ザールラント州を管轄しています。この3州には約6000名の在留邦人、200を越える日系企業が活躍しており、その支援は私たちの最大の任務です。特に邦人の方々の安心、安全は総領事館の最優先の課題であり、在留邦人の生活については安全、医療、教育などの面で助力は惜しみません。また、日本国民の在外選挙権についてその行使がきちんと確保されるよう努めています。さらに、日系企業の抱える問題の解決に向けてきめ細かく対応するよう努力しており、両国の企業間の交流・協力や投資活動等についても出来るかぎり支援、助力させて頂きます。また、ホームページやメールマガジンによる情報提供や広報活動も総領事館の大切な仕事の一つです。
さらに、より良い日独関係を築いていくことも私たちの重要な使命です。そのためには、在留邦人の方々や日本との交流に関わるドイツの方々との協力の輪を強化し、拡大することが大切です。私たちは特に、未来を支える若者に日本に対する関心をもってもらえるよう地域の中学校や高校で日本紹介を行っています。また、若者文化を含む等身大の現代日本を知ってもらうようドイツ側、日本側の多くの人々と協力しながら日本文化の催しを様々な都市で開催しています。特に、従来の伝統文化に加えて日本のアニメ、漫画等の若者文化を紹介する際には、これら文化の基盤を形成している日本の精神文化という面を正しく伝えるよう努めています。また、日本とドイツの交流が幅広い分野で豊かに展開していくためには、地域同士の緊密な交流、連携は極めて有意義といえます。地域に立脚する機関である総領事館にとって地域交流はうってつけの活動分野であり、私たちは今後とも両国の草の根レベルの民間交流を積極的に支援してまいります。
こうした活動を通じて、私たちは在留邦人の方々が安心快適に生活し、お仕事に励めるよう、また、一人でも多くのドイツ人に日本を好きになってもらえるよう努力しています。総領事館の活動に際しては在留邦人の方々を始めとする日本国民及びドイツ国民双方のご理解、ご支援を頂くことはとても大切です。両国の関係を常により良いものにしていくために、今後とも皆様と一緒に取り組んで行くことが出来れば大変嬉しく思います。