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過去の見本市レポート

第11回食用品見本市(クリナートメッセ)(平成26年10月18日~19日)

10月18日(土)及び19日(日)、フランクフルト市内のボッケンハイマー・デポーにおいて第11回食用品見本市(クリナートメッセ)が開催されました。「楽しみとスタイルのためのメッセ」と題された同メッセにおいては、ドイツ国内のみならずイタリアやスロバキア等から70を超える業者が出展し、6000人を超える来場者にこだわりの食材を紹介していました。
19日(日)には、独家電メーカー・ミーレ社の舞台において、井口公邸料理人が和食の作り方のデモンストレーションを行いました。今回は、「白滝」と「豆腐」をテーマに、健康や美容、ダイエット志向の人にも優しい簡単な和食の作り方を紹介しました。会場には100人近くの観客が集まり、熱心にメモを取ったり質問をしたりして、井口料理人の料理に見入っていました。デモンストレーション後、白滝ラーメンや豆腐ハンバーグ等を試食した観客からは、「美味しい」「食感が面白い」等の声が聞かれました。
今回は、寿司や天ぷらといった典型的な和食ではなく、普段は馴染みのない一風変わった食材を使って料理を作ってみせることで、グルメな来場客に和食の多様さを紹介できたと思います。その他、同メッセにおいては、UENO Gourmetのミュラー氏がブースにおいて日本酒の紹介を行い、来場客も美味しそうに日本酒を試飲していました。クリナートメッセでは、斬新なアイディアを取り入れた食用品を扱う小規模業者が多く見られるのが特徴であり、食に関する様々なアイディアの交換の場としても魅力があります。
近年、当地では和食に対する関心が高まっていることもあり、ユネスコ無形文化遺産にも登録された和食の魅力をさらに世界に発信していくべく、当館としても様々な機会を捉えて和食紹介行事を行っていく予定です。



第66回ブックメッセ(平成26年10月8日~12日)

10月8日から12日にかけて、フランクフルト・メッセ会場において第66回フランクフルトブックメッセが開催されました。フィンランドをテーマ国として開催された今年のブックメッセには世界各国から30万人近くのバイヤーや一般客が訪れ、連日大盛況でした。
今回、当館と国際交流基金の共催で日本から若手女流作家兼劇作家である本谷有希子女史を招待し、週末の11、12日に朗読会を行いました。本谷女史は短編小説「トモ子のバウムクーヘン」を朗読し、当地大学で研究職を務めるリーザ・ムント女史と対談を行いました。当地メッセにおいては社会的メッセージ性を持った作家がメディア等でも大きく取り上げられており、今回の本谷女史の朗読会においても「日本の女性」というテーマについて興味深い質疑応答が行われました。
また、ブックメッセ内の日本企業出展コーナーの一角に当館でブースを持ち、週末の二日間、折り紙、将棋、生け花及び習字のデモンストレーションを行いました。普段から日本に関心を持っている人に限らず世界各国から老若男女を問わず人が訪れ、興味深そうに日本文化を体験していました。
また、12日にはブックメッセ会場内のコングレスセンターにおいて恒例の全独コスプレ選手権大会が行われ、2000人を超える観客の声援の中、坂本総領事がオープニングにおいて挨拶を行いました。近年、アジアからの出展企業数が増加傾向にある中で、日本からも約35社が出展していますが、経済と文化が結びつく世界最大規模の当地ブックメッセに参加する意義を見つめ直し、より多くの企業に積極的にメッセに参加してほしいと思います。



アンビエンテ2014 日本がパートナー国(平成26年2月7日~11)

2月7日から11日まで、世界のバイヤーが一同に集まるアンビエンテ2014がフランクフルト・メッセにて開催されました。今年は、日本が欧州域外国としては、初めてパートナー国となり、メッセ期間中、各種の日本関連行事がおこなわれました。今回は、日本企業の出展者数は、過去最大規模の105社にのぼり、開会式には、経済産業省の磯崎政務官が日本政府を代表として出席し、スピーチを行い、その後、日本関連ブースを視察しました。
日本の著名なデザイナーである橋本夕紀夫氏による特別展示(Super ENNICHI)や講演、琴演奏、生花、折り紙、墨絵等の日本文化行事紹介のワークショップが行われました。 2月7日のガラディナーは、満開の桜の木のオブジェ、日本庭園が設置され、ステージでは、和太鼓演奏等が行われました。また、2月10日の日本デーでは、はなわちえ氏による津軽三味線演奏、京都の未生流笹岡御家元による生花パーフォーマンス、芸者の舞の他、特別ゲストとして福島リラさん(モデル兼女優:ハリウッド映画「ウルヴァリアン:SAMURAI」に出演)とのトークがありました。
今回のアンビエンテでは、我が国は多彩なプログラムの下、パートナー国として好評を博しました。 伝統と革新的なデザイン、高品質等、日本製品への欧州での評価は高く、今後とも日本企業の積極的な参加が期待されます。